■Winter Conference on Applications of Computer Vision(WACV)について
Winter Conference on Applications of Computer Vision(WACV)は、コンピュータビジョンに関する研究成果や技術の発展を発表・議論するための国際会議です。この会議は、コンピュータビジョンの分野における新しいアイデアや技術の発見を促進し、学術界と産業界の橋渡しとなる重要な場となっています。
■共同研究の概要と発表内容
簡が行った共同研究の内容は、矢崎総業の主力製品であるワイヤーハーネスの製造において、難しい課題である自動化を可能にするため、複数の異常検知AIモデルの作成および比較研究を行うというものでした。その結果、ワイヤハーネスの異常検知においては、Transformerモデルが従来のCNNモデルよりも高い検出能力を持つことが判明しました。さらに、シミュレーターを活用して生成データを使用することで、最も高い検出精度が得られることも明らかになりました。今後も産学連携を強化し、新たな先進技術の開発・実装を進め、矢崎総業と製造業全体の発展に貢献していきます。
■簡のコメントAI・デジタル室は、複数の大学と共同研究を通じて、学術界の先端技術を積極的に活用し、弊社を含む製造業の人手不足解消に取り組んでいます。この研究では、早稲田大学大谷研究室の専門的なコンピュータビジョンのAI技術を業界に導入し、学生は実践的な経験を積む一方で、弊社はAI関連の知識を生産ラインに活かすことができます。
また、この成果がWACV国際学会に採択され、ハワイでの研究発表を通じて他の研究者と交流できたことは、非常に貴重な経験でした。
■矢崎総業株式会社AI・デジタル室について 矢崎グループは、主力商品のワイヤーハーネスを提供する自動車機器事業、商用車向け車載機器を提供する計装事業、電線・空調機器・太陽熱利用機器・ガス機器を提供する生活環境機器事業を展開し、ワイヤーハーネスは世界トップクラスのシェア、商用車向け車載機器(デジタコ・ドライブレコーダー)でも国内トップクラスのシェアです。AI・デジタル室は、矢崎グループが持つモビリティデータ、工場データ、エネルギーデータの膨大なビッグデータをAI等の最新技術を活用して、社会課題を解決する新たな価値を創造します。 AI・デジタル室コーポレートサイト https://www.yazaki.ai/