データを活用し工場の課題解決に貢献し、日本の強みである製造業の発展を支えていくことがやりがいです。
インダストリアルAI開発部 ファクトリーソリューション開発チーム 栗木 亮輔さん
新卒で入社されていますが、学生時代はどんな活動をしていたのですか
大学院の専攻は応用物理学で、主に物性について学んでいました。研究内容はディープラーニングを用いて熱電物質の性質を推定し、物性の理解の手助けとなることを目指したものです。
研究以外にもAIのスキルアップのため、日本ディープラーニング協会のE資格を取得したり、より実践的な経験を積むため、音声広告会社のインターンで広告効果を分析するBIツール等の制作を担当していました。
なぜAI・デジタル室に入社を決めたのですか
就職活動でAI・デジタル室の社員と話した際に、矢崎総業という売上2兆円規模の巨大企業を、データを活用しDXで変えていこうとする熱量に心を打たれたのをよく覚えています。日本の強みは製造業だと思っていたので、日本の根幹をなす産業の発展にデータで貢献していけるのは面白いと思い、入社を決めました。
入社後の業務について教えてください
入社後まず取り組んだのは、カメラを使ってバスの乗降者数をカウントするアルゴリズムの検討です。元々は動画を使ってカウントするシステムがあったのですが、動画だと扱うデータ量の問題が生じるので、画像でカウントできるシステムが必要でした。画像カウントアルゴリズムの論文調査から実装まで自分で担当し、可能性の検討を行いました。
現在はAIを活用したスマートファクトリーのプロジェクトに取り組んでいます。例えば製造部品の1つであるコネクタを対象に、AIと安価なカメラを使って不良品を検知する外観検査装置の開発を行っています。他にもウェアラブルセンサーや動画を使って熟練作業員の動きや技をデータ化するといった、製造現場のノウハウのデジタル化にも取り組み始めました。
仕事の大変な点、やりがいについて教えてください
AI活用といっても、最初からデータがあるわけではないので、データ収集は正直かなり大変です。どんなデータをどういう条件でどう取得するか、不足するデータをどんな工夫で補うかといったことに日々苦心しています。そういった苦労もある分、センサーデータ、画像データなど、本当に多様なデータに触れて分析できるのが非常に面白いです。
様々なプロジェクトを進める中で、色々な部署から解決したい課題が舞い込んでくるようになりました。自分たちのチームが必要とされ、大きな組織の改善に貢献できることにやりがいを感じています。矢崎総業は世界中に多くの工場を持ち事業規模も大きいので、改善したときのインパクトが大きいのが醍醐味です。今後もどんどんデータを使って課題解決に貢献し、矢崎総業を通して自分も日本の製造業の発展を支えて行きたいと考えています。